全員が値の高い公

隼人の荒れた原因がやっと分かって、尊はため息をついた。争う声が怖くて傍から離れた琉生の視線の先で、母は白鳳丸功效崩れ落ちるように倒れ込んだ。隼人が思わず伸ばした腕が、辛うじて床に叩きつけられるのを防いだ。母の意識を失った青ざめた顔、顔に掛かる細く長い髪……琉生はふいに、倒れてもの言わぬ誰かの白い顔を思いだした。今は、滅多に思い出さない優しい細い指の持ち主の横で、毎日琉生は眠っていた。激しい痛みを…

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に傷をけの責めを受けておりますよ 捕えた時にあれほど残さぬ

「なんと……。若茎の先まで穢れなく真っ白とは……。陰間がしおらしく芝居をしても、使い込んだ道具は隠しようもないと思っていたが、此度は島原屋の言う通りだったな。手付かずとは……」「いやですねぇ。島原屋は、嘘と坊主の頭を結ったことはございませんよ。でも、大久保さま。何の因果も含んでおりませんから、今宵はそのくらいにしていただいて……。可愛らしい鈴を転がすのは、また後日にしていただきます。」「そうか。…

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うわけでを巻くほ

母はずっしりと重い直正を受け取った。「いやいや。直正の一番はお隣の濱田の家に生まれたばかりの赤子だろう?まだ生まれたばかりだというのに、可愛くてたまらないようだ。上手に飛ばせるようになったら、竹とんぼ安利呃人を飛ばして見せてやるのだそうだよ。ほら、一生懸命練習して、手のひらが真っ赤になってしまったから、冷やしておやり。」「直正はそんな気の早いことを、言っているのですか。」「弟が出来たようで嬉しい…

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